でもNovelAIとStable Diffusionが一緒のように書いてあったり、訳わかりません。
なので、まとめていこうと思います。
まず、それらを混同しないようにしましょう。
何が違うかというと、それらは
- AIエンジン
- そのエンジンを使ったサービス
AIエンジンとは、機械学習するプログラム、または学習されたプログラムそのものです。
AIエンジン
AIエンジンの有名なものは以下があります。- Stable Diffusion
- Midjourney
- DALL・E2(OpenAI)
DALL・E2も、なんか聞いたことがあるなという人も多いかと思いますが、OpenAIを元にした画像生成AIエンジンのようなものらしいです。
そして、次にそれらを使ったサービスがあります。
AIエンジンを使ったサービス
Dream Studio
Stable Diffusionを開発した会社が提供しているAI画像生成サービスです。
Stable Diffusion自体がフリーのオープンソース(ソースが公開されているもの)なのでダウンロードして自由に生成出来たりもするのですが、設定が難しかったりするので、よく「このイラストはStable Diffusionで生成した」といえばこのDream Studioサービスを使って生成されている可能性も高いです。
公式サイト
Novel AI
NovelAIはStable Diffusionを使ったAI画像生成サービスです。
NovelAIはStable Diffusionの技術を使って、より綺麗なイラストを生成出来ることで一気に人気が上がりました。
Stable Diffusionが2022年8月にオープンソース化されてから2か月後の10月にリリースされたので、より認知度が高くなりました。
NovelAI自体は元々AI小説を作るサービスでしたが、その時からイラスト生成機能もサービスとして提供するようになったのです。
公式サイト
HolaraAI
HolaraAIも、Stable Diffusionをベースに独自開発したAI画像生成サービスです。HolaraAIは、2022年12月にリリースされました。
NovelAIより約2ヶ月ほど遅れながらも、より細かな描写を伺わせるような完成度となっています。
このページのアイキャッチ画像も、HolaraAIで生成しています。
完成度高いですよね!
公式サイト
TrinArt
TrinArtも聞いたことあるのではないでしょうか。こちらもStable Diffusionを使ったサービスです。
TrnArtは、人物に特化したサービスのイメージです。
公式サイト
Midjourney
Midjourneyは、AIエンジン名でもありサービス名でもあります。上記に紹介したサービスは、Stable Diffusion自体がオープンソースなため、それを駆使しつつ加工したりして複数のサービスが存在していますが、Midjourneyはオープンソースではないクローズドなソースなので一般には改変や触ること自体が出来ず、サービスはMidjourneyと、Midjourney社が運営するその姉妹サービスの「にじジャーニー」のみです。
公式サイト
にじジャーニー
にじジャーニーは、公式サイトが綺麗な日本語なので、一見日本のサービスかと思いますが、これはMidjourneyのサービスです。連絡先も、メールアドレスが@midjourney.comになっているので、Midjourneyが管理しています。
Midjourneyのプログラムの中で、キャラクターイラストに特化したサービスを公開したもののようですね。
Midjourneyの月額プランは、こちらのにじジャーニーにも適用されるらしいです。
公式サイト
DALL・E2(ダリツー)
DALL・E2は、あのChatGPTで使われているOpenAIという機械学習モデルを使ってリリースされたサービスです。OpenAIの中で、画像生成専用のプログラムといって良いでしょうか。
そういう意味ではAIエンジンかサービスか微妙なところなので、最初のリストには括弧を付けておきました。
公式サイト
目的に応じてサービスを変える
萌え画に適したAIサービスは?
さて、違いは分かったところで、萌え画像を生成するに適したサービスはどれでしょうか。結論からいうと、Stable Diffusion自体はそこまでですが、やはりそれをイラストに特化したNovelAI、そして更にMovelAIよりも細かく描写出来うるHolaraAIが、萌え画の生成に適しているように感じます。
あとNovelAIは、顎が尖っているという特徴があります。
最近のキャラクターイラストは、よりすらっとした顔が流行っているようなので、そういった絵柄が好きな人は多いかもしれませんが、ちょっと不自然に感じる人はHolaraAIの方がいいかもしれませんね。
TrinArtも萌え画の生成には向いていますが、最新の綺麗な萌え画というよりは、悪い意味とかではないですが少し癖のある絵柄のようです。
あとはMidjourneyがアニメ画、萌え画用に作った「にじジャーニー」です。
風景画に適したAIサービスは?
逆に人物ではなく、風景画や景色に適したAIのサービスは、Midjourneyです。例えば他のHolaraAIなどで風景画を生成しても、もちろん出て来るのですが、あまりにも個性的なものだったりこだわって来ると難しかったりします。
その点Midjourneyは個性的な風景画など生成するのには一番使えるサービスの一つでしょう。
Midjourneyの有料プランを契約すると「にじジャーニー」も使えるので、試してみるのもありかもしれません。
モデルの名前と混同しないように
上記、AIエンジンやサービス名についてまとめてきましたが、他にもAIイラスト生成をしていると、英文字で似たようなサービスのようなものがちらほら上がってきます。他にもAIエンジンやAIイラスト生成サービスは萌えに特化してないものからマイナーなものまで色々ありますが、それとは別に「モデル」というものがあります。
これはStable Diffusionなどのオープンソースの特性を活かして、より指向性を持たせたプラグインのようなもので、モデルをStable Diffusionなどのプログラムに読み込んであげると、より指向性の高いキャラクターが生成できると言ったものになります。
まずAIイラスト界に入ったら、分からないことや分からない用語が多いので、その名前は
- AIエンジン名
- サービス名
- モデル名
モデルの列挙は、また別の記事でまとめて行こうと思います。
2023年04月26日
関連記事
エラー内容StableDiffusionインストール時に、「RuntimeError:Torchisnotable...
2023年06月19日
AIイラスト界隈でも、絵師さんのような絵柄のイラストをあげている人が多くなってきましたね...
2024年10月27日
batファイルとはbatファイルは、コマンドプロンプトなどでコマンドを実行するように...
2023年06月23日
StableDiffusionインストール中に、以下のエラーが表示されました。Launchi...
2023年06月19日