Stability Matrix のインストール方法と使い方やエラーとディレクトリ構成

Stability Matrixとは

Stability Matrixは、複数のStable Diffusion Web UIを一括して管理できるツールです。

インストールを管理画面から簡単にインストールでき、使うモデルなども共有できるので便利です。

Stable Diffusion Web UIには、様々な種類があり、

Stable Diffusion Web UI 一覧
で紹介していますが、その中で例えば
のみ使うのであれば単体でインストールすれば全然良いのですが、様々なWeb UIを試したいと言う場合には重宝します。

アメリカの、Lykosという企業が開発しているようですね。

リリースノートは

GitHub
にあります。

それでは、インストール方法などを書いていきます。

ダウンロードとインストール


Stability Matrixの動作環境

以下が動作環境です。

対応OS

  • Windows10、11
  • Linux
  • macOS

SSD

20 GBの空き容量

GPUその他

  • NVIDIA (4GB+ VRAM)
  • AMD (4GB+ VRAM)
  • アップルシリコン
  • RAM: 12 GB

最新の情報など、詳しくは

公式サイト
を参照の上、インストールしてください。

では、大きく分けて
  • Stability Matrixのダウンロード
  • Stability Matrixのインストール
  • Stable Diffusion Web UIのインストール
といった流れで書いていきます。

Stability Matrixのダウンロード

GitHubからダウンロード

GitHubは、主にオープンソースソフトウェアをダウンロード出来る有名なサイトで、こういった無料のソフトウェアやプログラムは、GitHubで管理されていることが多いです。

それでは、

GitHub
より、Latest(最新版)のStabilityMatrix-win-x64.zip ファイル


をダウンロードし、zipファイルを解凍します。

Stability Matrixのインストール


StabilityMatrixフォルダ配下の StabilityMatrix.exeファイルを実行します。

Windows によって PC が保護されました


Windows によって PC が保護されました
Microsoft Defender SmartScreen は認識されないアプリの起動を停止しました。このアプリを実行すると、PC が危険にさらされる可能性があります。

と表示された場合は、「詳細情報」をクリックし、

アプリ: StabilityMatrix.exe
発行元: 不明な発行元


「実行」をクリックします。

安全性が確認できる場合は、「実行」ボタンで大丈夫です

規約同意


「次の規約を読み、同意します」をチェックし、「続ける」ボタンをクリックします。

Portableモード


「Portable」モードは、アプリケーションとそのデータを簡単に別のPCへ移行できることです。

アプリケーションを削除する際にも、インストールフォルダーを削除するだけで全てのデータを消去できるため管理しやすいので、チェックします。


チェック入れると、データフォルダが選択できなくなるので、そのまま「続ける」をクリックします。

Stable Diffusion Web UIのインストール

メニューからインストールしたいStable Diffusion を選択します。


インストール中は、このような画面が表示されてインストールされます。

下の方に「閉じる」ボタンがあるので閉じると、


このようにインストール中の画面になります。


終わると、このような画面になります。


メニューをクリックすると、目が表示されます。

Stable Diffusionの起動

ここでは「Launch」をクリックすると、起動出来ます。

最初は結構時間がかかりますが、5分ほどで起動します。


無事起動しました。

ディレクトリの移動

さて、Stability Matrixをインストールすると、環境によってはどうやらダウンロードフォルダに展開されてしまうようです。

通常のソフトウェアのインストールだとProgram Fileなどにインストールされるわけですが、どうもダウンロードフォルダにインストールされてしまうと、ちょっと気持ち悪いですね。

ただ、上記のPortableモードでインストールしていれば、簡単に移動ができます。

ダウンロードして解凍した

StableMatrix-win-x64

フォルダをそのまま好きな場所に移動すれば良い、と言うだけですね。

ショートカットの作成

StabilityMatrix.exeがソフトウェアの実行ファイルになるので、こちらもショートカット作ればどこに配置して大丈夫です。

あとは、このアイコンをタスクバーにドラッグして、タスクバーにショートカットを作るのも良いでしょう。

Stability Matrixのメニュー


まず、起動するとこのような画面になります。

上記はAUTOMATIC1111のみをインストールした状態です。

Packages


さて、パッケージの管理はこちらでおこないます。

上記は、AUTOMATIC1111のみをインストールした状態ですが、複数Web UIのパッケージをインストールすると、こちらに一覧が表示されます。

ではどうやって追加するのでしょうか。

Web UI パッケージの追加ボタンが無い?

当方も一見迷いましたが、実は下のほうにボタンが隠れています。

パソコンのディスプレイ環境によっては、パッケージの追加のボタンが下のほうに隠れている場合があるので、注意しましょう。

画面を最大化して下のほうにスクロールすると、パッケージの追加ボタンがあります。


色々追加してみました。


アンインストール方法


アンインストールしようとすると、

これにより、生成された画像や追加したファイルを含め、パッケージフォルダとそのす
べてのコンテンツが削除されます。

Please type Stable Diffusion WebUI Forge to confirm the deletion of the package:
This action cannot be undone.

のような画面が表示されます。

一瞬びっくりしますが、


のように、アンインストールするパッケージを入力すれば、削除ボタンが表示されます。

例えばForgeの場合は

Stable Diffusion WebUI Forge

と、入力すれば削除できました。

Inference


Inferenceとは、観察や情報から結論を導き出すことの意で、Stable Diffusion Web UIのいいところを取ったStability Matrixのツールで、内部的にComfyUIを使ったA1111のようなUIで、1.6~2.3倍速でイラストが生成出来たりします。

Checkpoint




Model Browser


ここでダウンロードインストールしたいモデルなどを、Stability Matrix内で検索できます。

  • CivitAI
  • Hugging Face

が対応していますね。

Civitai

Civitaiでは、大量のモデルなどが配布されています。

画像を見て選ぶことが出来るので、便利ですね。

Hugging Face

Hugging Faceでは、公式の基本的なモデルデータなどがインストール出来るようです。

Output Browser


生成して保存された画像を、Stability Matrix内で確認出来ます。

通常のWeb UIだとプラグインなどの拡張機能をインストールしないと見れませんでしたが、Stability Matrixでは、デフォルトで備わっています。

ここは、

Data/Package/各Package/

内の画像フォルダを示しています。

Workflows


Stability Matrixのその他設定

ダークモード(背景が黒配色)

さて、UIのデフォルト配色は白色形となってます。

そこで、やはり背景黒のダークモードにしたくなります。

それもStability Matrix上での設定でできます。

今回はAUTOMATIC1111にダークモード適用させてみます。

Packagesの画面から、Web UIにある歯車マークをクリックします。


すると、このような画面になり、起動するときのオプションを設定できます。


下のほうにスクロールしていくと

Extra Launch Auguments

とあるので、そちらに

--theme dark

と入力し保存します。

そうすると、ダークモードで起動するようになります。

複数画面起動

デフォルトの設定では、複数のUIや複数の異なるバージョンを起動すると、その片方しか(新しく起動したUIしか)認識しなくなります。

そこで、複数のUIの画面を起動して操作したい場合は、設定からポート番号を変えれば可能です。

ちなみに、複数の画面での同時の画像生成は危険です。

かなりCPUを食ってしまい、画面が止まったり固まったりしてしまうので、同時生成はやめたほうがいいです。

あくまで、片方の画面を残しておきたい場合に使える設定です。

Stability Matrixのエラー

ImportError: cannot import

各Web UIを起動するとこのようなエラーが出る場合があります。

ImportError: cannot import name 'packaging' from 'pkg_resources' (C:\StabilityMatrix-win-x64\Data\Packages\Stable Diffusion WebUI\venv\lib\site-packages\pkg_resources\__init__.py)

のようなエラーです。

UI再起動

この場合は、他のUIが起動して競合している場合があります。

他のUIを全て閉じて、再度起動すると改善する場合があります。

それでも改善しなければ、Stability Matrixも再起動すると改善する可能性があります。

最新アップデート

それでも改善なければ、バージョンが最新になっていない可能性があります。

起動しようとしたUIの「更新」ボタンを押して、最新バージョンに更新すると起動しました。

runtimeerror: cannot add middleware

こちらもWeb UIを起動するとこのようなエラーが出る場合があります。

runtimeerror: cannot add middleware after an application has started

これは、環境にもよるみたいですが、私の場合は、ダウングレードするといけました。

具体的には、AUTOMATIC1111が1.10.0だったので、1.8をインストールして起動すれば改善しました。

TypeError: Expected state_dict to be dict-like


TypeError: Expected state_dict to be dict-like, got .

これは、設定の「--medvram -xdsl」のチェックを入れてたので、外せば改善しました。

LoRAで、Nothing here. Add some content to the following directories:

LoRAで、
Nothing here. Add some content to the following directories:
と表示され、きちんと配置しても認識されない。

「設定」→「追加ネットワーク」→「 Lora ページに常にすべてのネットワークを表示する
(Always show all networks on the Lora page(otherwise, those detected as for incompatible version of Stable Diffusion will be hidden))」オプションにチェック→「設定を適用」→「追加ネットワーク」タブに戻って「更新」ボタンをクリック、で改善。

参考リンク

生成時に画像の進捗が表示されず生成終了してからようやく表示される

Setting→UserInterface→Live previewsの中の設定の可能性。

どれも表示するようになっていれば、Live preview methodをTAESDからApprox cheapに変更したら改善した。

Stability Matrixのディレクトリ構成

Stability Matrixのディレクトリ構成は、このようになっています。

StabilityMatrix-win-x64
 Data
  Asset
  Images
  Models
  Packages
  PortableGit
  Tags
  Workflows
 StabilityMatrix.exe

StabilityMatrix-win-x64

StabilityMatrix-win-x64は、ダウンロードフォルダです。

ダウンロードフォルダ直下に、

  • StabilityMatrix.exe
  • Dataフォルダ

があります。

StabilityMatrix.exe

StabilityMatrixの起動実行ファイルです。

こちらを、デスクトップやタスクバーなどにショートカットを作っておくと良いでしょう。

Data

こちらに、全てのデータファイルが格納されています。

Assets


Images


Models
こちらに、CheckpointLoRAVAEなどの各モデルが格納されます。

各Web UIをインストールすると、各Web UIのモデルがショートカットでこちらにリンクされます。

よって、それぞれのWeb UIのモデルは、共通して管理することができるのです。

Packages
こちらに、


などの、各UIがインストールされます。

PortableGit
Tags
Workflows

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